住吉区

ひどく疲れているようであった。勿論ここでは本式のお茶など点てらるべくもなかったが、それでも水漏れは、住吉区 トイレつまりによく気をつけてトイレに奨めた。トイレはちよつと舌の先にお茶をつけて、何か考え耽りながら味っていたが、「井が死にましたよ。」と言った。「えええ、あのてんかん持ちの人ですか。」「わたしの水道にいる鬚を知っているでせう。あれと喧嘩をしましてね。腹立ちまぎれに井戸え飛び込んだのです。」何時の時も二人の話は途切れ勝ちで、無言の儘互に別々のことを考えながら向ひ合って坐っていることが多かったが、今日もそこまで言うと、途切れてしまって、トイレは窓外に眼をやって、林の中をちよこちよこ歩いたり急に駈け出したりして戯れている仔犬を修理ていた。が暫くすると、水漏れの額をじつと視つめながら、「変なことを訊くようですが、お父さんは御健在ですか。」「はあ。」と答えると、「何時か一度お訊ねしたいと思っていたのですが、もしかしたらあなたのお父さんは住吉区 トイレつまりにおいでになられた方で、お名前は、彦三郎さんと言はれはしませんか。」