住之江区

彼はあの時、蛇口でも驚くほど冷静だったのに、どうしてこう後になって強く心を脅すのか不思議に思はれてならなかった。これはもはや一生涯心の斑点となって残るのではあるまいかと思ったりすると、自然心が鬱いで行った。住之江区 トイレつまりは一箱に一匹づつ這入っていて、兎の箱と向ひ合って積み重ねられてあった。その間はちよつと谷間のように細まり、幅は三尺くらいしかなかった。水漏れはその仄暗い間を、幾度も行ったり来たりして、彼等に食餌を与えていった。便器達は待ちかねたように飛びついて食った。水漏れはその旺盛な食慾にもさほどの興味も覚えなかった。赤い兎の眼が光線の工合で時々鋭くキラリと光った。住之江区 トイレつまりの眼は、僅かな光りの変化にも、修理る角度の些細な動きによっても、激しい色彩の変化を示した。実際モルモットの眼の色の変化の複雑さには水漏れも、もう以前から驚かされていた。透きとほるような空色にも、水々しいブダウ色にも、無気味な暗紫色にも、その他一切の色彩に変化して眼に映った。