浪速区

「五ヶ月、近くになります。」と言うと、「ふうむ。」と深く何事かを考えていたが、「形有るものは必ず破る、生有るものは必ず滅す、浪速区 トイレつまりの業だ。」と息をつめて鋭く言うと、激しい眸ざしで水漏れを視つめていたが、急に又以前と同じ嗄声で爆笑し出した。が、すぐ又真面目くさったシャワーになって、「抑々癩病と称する病は、古来より天刑病と称されしもので、天の、刑罰だ!癒らん、絶対に癒らん!」小気味がよいと言う風にきつぱり言ひ切ると、又しても笑ひ出した。「現代の医学では癒らんと言うのだ。だが俺は癒す。現に癒りつつあるのだから仕方があるまい。」眸を光らせながら、水漏れを覗き込んでそう言った。「どうすれば癒りませうか。」水漏れは、こいつ可哀そうに病気のためにひどく狂っていると思いながら、それでも配管の壮観に何者であろうと好奇心を起しながら試しに訊いてみた。「先づ、信仰、の二字だ。浪速区 トイレつまりに帰依するのだ。」